象彦繧繝塗銘々盆平安象彦５枚組暈繝漆塗銘々皿菓子皿菓子器茶道具美品供箱四箱の内黄布西村彦兵衛本体無銘古品繧繝

¥5950

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商品の説明

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象彦繧繝塗銘々盆平安象彦５枚組暈繝漆塗銘々皿菓子皿菓子器茶道具美品供箱四箱の内黄布西村彦兵衛本体無銘古品繧繝

象彦の繧繝塗銘々皿です。このところ “かなり以前の入手ながら詳細不明の為ずっと見合わせていた” という品を連続して出品しております。これも正にその様な事情のひと品です。製造元にも問合せを行いましたが、詳細は分かりませんでした。“塗物” や “象彦” に関してはお詳しい方が沢山居られますので、写真などにより宜しくご判断を願いたいと考えます。
取り敢えずは一応のデーターと私なりの感想を記します。

１.基本情報　本体… 漆塗銘々皿５枚組　概寸φ15.1×h3.0程度上面黄土色地に筋　裏面深緑色。塗りは厚手。共箱… 杉材蓋表に“繧繝塗” “銘々盆”の墨書蓋裏に“平安象彦”の墨書と朱印側面に“◯繝塗銘々盆四箱の内” の墨書貼紙真田紐つき。黄布…小振り５枚黒くすみ色おちあり。
2.木箱にのみ“平安象彦”の文字本体には銘なし。箱書と本体とに齟齬がない箱のサイズがジャストフィットであるなどの理由から “供箱だろう” との判断をしました。
3.木箱の側面に旧蔵者によると覚しき貼紙あり。単なるメモに止まらない立派な楷書でさらに “四箱の内”の記載。全部で 20枚揃いだった事が察せられます。
４.仮に20枚揃いだとすると、この場合は家庭用ではなく大家の接遇用お席を提供する専門店用茶道具など大口の用途のための所持が考えられ、更には “特注品” の可能性も想像されます。それならば銘がない事も頷けます。
５.“繧繝”は、一般にはお雛様の畳の“繧繝縁”が有名ですが、元は文字通り“ぼかし”の表現の一種で、古いの寺社の装飾画に見られる“暈し”が本来との事。塗物や陶器における “繧繝” は、“ロクロ線” “独楽筋” 風な表現が殆どですが、それも古い“繧繝文様”からの援用と捉えれば納得が届きます。
７.この品の場合も筆の穂先を使った文様がロクロかブン回しにより描かれて、なるほど“繧繝”が眼前です。
８.上面は地色が“黄土色”か“代赭色”筋は“緑色（陶器の織部釉の色）”裏面は “深緑”。代表的な取合わせですがさすがに良い色合い良いコントラストだと思います。
９.上面のみに若干の刷毛跡があり結構な味わいです。“掻き合せ”ではなく裏面も磨いたフラットな仕上げ。これは作者なり注文主なりのご趣向なのだと思われます。
10. 漆器は保管が難しいですが、ほとんど瑕疵なく全体に結構だと考えます。本体に微少のクモリ底に微スレなどはありますが、スリキズはほぼ無く大切に扱われていた事を窺わせます。木箱の様子などから推して若干時間の経過した品だと感じますが、漆器としては上等なコンディションだと思います。
11.あの有名なロゴがない点あのシオリがない点からそれらが作られる以前の品かも…と言う想像も膨らみます。
12.当オクを注視していると時おり箱書に同じ字体の銘が据わり本体は無銘という作例が目に留まります。ある時期特有の体裁なのかも知れないと考えます。

以上素人なりの感想を並べました。大様のご判断をお願いいたします。

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